皆さんこんにちは!
常新電設株式会社、更新担当の中西です。
さて今回は
~規模~
ということで、電気工事の「規模」に注目し、それぞれの特徴と留意点を詳しく解説します。
電気工事は、規模によってその内容・必要な技術・施工管理の方法が大きく異なります。住宅一戸の配線工事と、病院や工場の電源設備工事とでは、計画段階から現場対応までがまるで別物です。
目次
工事規模の分類
小規模工事(住宅・小規模店舗等)
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内容例:配線、照明器具設置、分電盤交換、コンセント増設
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工期:1日〜数日
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必要な資格:第二種電気工事士で対応可能な範囲が多い
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特徴:
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居住者との調整が必要(在宅作業)
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スピードと丁寧さの両立が求められる
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設計変更が現場判断で即時発生することが多い
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中規模工事(事務所ビル・中規模施設)
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内容例:ビル全体の幹線工事、照明・弱電・空調制御システム
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工期:数週間〜数ヶ月
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必要な資格:第一種電気工事士、主任技術者の配置が必要になることも
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特徴
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複数業者との工程調整が必須
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複雑な系統構成(UPS、非常用電源など)
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スケジュール・品質・安全の「三位一体管理」が求められる
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大規模工事(病院・工場・公共施設・高層ビル)
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内容例:高圧受電設備、発電設備、監視・制御・BEMS、広域照明
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工期:半年〜数年
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必要な体制
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電気主任技術者の配置
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一級電気工事施工管理技士の常駐
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特徴:
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設計〜施工まで段階的に厳格な管理が必要
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安全性・冗長性・メンテナンス性の高度な設計
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国や地方自治体の法規制・審査対応がある
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規模によって変わる「施工管理の視点」
規模 | スケジュール管理 | 安全管理 | 品質管理 |
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小規模 | 作業者判断中心 | 最小限対応 | 主に施工者の技術に依存 |
中規模 | 工程表に基づく | KY活動・ミーティング | 図面通り施工、試験 |
大規模 | 精緻な工程調整 | リスクアセスメント必須 | 第三者検査・試験対応 |
コストと規模の関係
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小規模:数万円〜数十万円(個別案件)
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中規模:数百万〜数千万円(設備入替・新築)
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大規模:億単位(受変電・発電設備・BMS導入)
工事規模が拡大するほど、コストの変動要因も増加(天候・資材高騰・設計変更など)します。
電気工事は「規模」によって、技術力だけでなく管理能力・計画性が問われる業種です。規模の違いを正しく把握することで、適切な工程管理・人材配置・コスト算出が可能になります。工事の成功は、規模に応じた「現実的な計画」と「柔軟な対応力」にかかっています。
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