皆さんこんにちは!
常新電設株式会社、更新担当の中西です。
新人が伸びる現場、辞める現場 電気工事の人材育成で大切なこと
電気工事は、専門的な知識や技術を身につけながら成長していく仕事です。
工具の使い方。
配線方法。
図面の読み方。
機器の取り付け。
安全確認。
測定や試験。
覚えることはたくさんあります。
そのため、新人が入社しても、すぐにベテランと同じ仕事ができるわけではありません。
新人が少しずつ成長し、数年後には現場で頼られる存在になる会社もあれば、仕事を覚える前に辞めてしまう会社もあります。
その違いはどこにあるのでしょうか。
今回は、電気工事における「新人が伸びる現場」と「辞めやすい現場」の違いについて考えてみます。
★最初から分かる人はいない
経験者にとって当たり前でも、新人には分からないことがたくさんあります。
工具の名前。
ケーブルの種類。
材料の呼び方。
図面記号。
回路。
施工の順番。
先輩から、
「これ取ってきて」
と言われても、どれか分からないこともあります。
そんなときに、
「こんなんも知らんの?」
と言われると、新人は質問しにくくなります。
最初は知らなくて当然です。
一つずつ覚えていけばいい。
その考え方で育てることが大切です。
➡“やり方”だけでなく“理由”を伝える
例えば新人に、
「このルートでケーブルを通して」
と指示するとします。
その場では作業できます。
しかし、
「なぜこのルートなのか」
を理解していなければ、別の現場では判断できません。
他設備との干渉を避けるため。
点検しやすくするため。
安全に施工するため。
次の工程を考えているため。
こうした理由まで説明することで、仕事への理解が深まります。
電気工事は、ただ決められた作業を繰り返す仕事ではありません。
状況を見て考える力も必要です。
⚡安全については特に丁寧に教える
電気工事で新人教育をするうえで、安全は最も大切な部分の一つです。
電気は目に見えません。
そのため、
「多分大丈夫」
「前回と同じだから」
という判断は危険です。
新人には、
なぜ確認が必要なのか。
どんな危険があるのか。
どのような手順を守るのか。
判断に迷った場合はどうするのか。
具体的に教える必要があります。
危険な行動をしたときには、その場で止めることも重要です。
しかし、ただ怒るだけでなく理由まで理解してもらうことが大切です。
⚒まずは基本的な仕事から
新人にいきなり難しい配線や盤の作業を任せる必要はありません。
まずは、
✅ 工具の名前を覚える
✅ 材料を覚える
✅ 現場を整理する
✅ 先輩の作業補助をする
✅ 基本的な施工を覚える
といったところから始めます。
一見単純に見える仕事でも、その中には多くの学びがあります。
材料を準備しながら種類を覚える。
先輩の横で作業を見ながら施工順を覚える。
少しずつ現場全体が見えるようになります。
☺質問できる環境をつくる
新人が成長しやすい現場には、
「分からないことを聞ける」
という共通点があります。
電気工事では、分からない状態で自己判断することが特に危険な場合があります。
だからこそ、
「分からなかったら必ず確認する」
ことを当たり前にする必要があります。
そして、先輩側も質問されたときに、
「前も言ったやろ」
だけで終わらせないことが大切です。
同じことを何度か聞く場合には、
「どうしたら覚えやすいか」
を一緒に考えることも教育です。
★実際にやらせる時間も必要
先輩の仕事をずっと見ているだけでは、なかなか技術は身につきません。
基本を教えたら、実際にやってみる時間も必要です。
まずは先輩と一緒に。
次は確認してもらいながら。
慣れてきたら少しずつ一人で。
段階を踏みながら任せます。
新人本人も、
「自分でできた」
という経験を積むことで自信がつきます。
✅できるようになった部分を伝える
新人教育では、ミスやできていない部分が目につきやすいものです。
しかし、成長した部分もきちんと伝えることが大切です。
「工具準備早くなったな」
「配線きれいになってきたな」
「今日は先を見て動けてたな」
そんな一言でも、新人には大きな意味があります。
技術職は、短期間で一人前になれるものではありません。
だからこそ、昨日よりできるようになったことを実感できる環境が重要です。
⚖人によってルールが変わりすぎないようにする
職人ごとに仕事の進め方や工夫が違うことはあります。
しかし、新人にとって一番困るのが、
「Aさんにはこれでいいと言われた」
「Bさんには違うと言われた」
という状態です。
特に、
安全ルール。
基本的な施工基準。
報告方法。
会社としての決まり。
こうした部分は統一しておくことが重要です。
応用や職人ごとの工夫は、基本を理解した後に学んでいけばいいものです。
⚠怒鳴るだけでは人は育たない
安全や品質に関わる場面では、厳しく指導する必要があります。
しかし、
「何やってるんや」
と怒鳴るだけでは、新人は何を改善すればいいか分かりません。
何が違ったのか。
なぜ問題なのか。
次はどうすればいいのか。
ここまで伝えることが指導です。
同じ失敗を繰り返さないためにも、具体的な改善方法まで伝えることが大切です。
☕声を掛けるだけでも安心感は変わる
新人は仕事だけでなく、
「職場になじめるか」
という不安も持っています。
忙しい現場で長い面談をする必要はありません。
「慣れてきた?」
「分からんことない?」
「今日大丈夫だった?」
こうした短い一言でも十分です。
新人側から相談しにくいこともあります。
先輩から声を掛けることで、小さな不安を早めに拾うことができます。
⭐新人を育てることは技術を未来へつなぐこと
電気工事の技術は、一日や一週間で身につくものではありません。
多くの現場を経験しながら、
図面を見る力。
施工する技術。
安全への意識。
トラブルへ対応する力。
少しずつ身につけていきます。
新人を育てるには時間がかかります。
「自分でやった方が早い」
と思う場面もあるでしょう。
しかし、教えなければ技術は次の世代へ残りません。
教える。
見せる。
やらせる。
確認する。
少しずつ任せる。
この繰り返しが、一人前の電気工事士を育てます。
私たちも、経験者の知識や技術を大切にしながら、新しく入った人が安心して学び、長く活躍できる現場づくりを大切にしていきます。
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